地元に感謝しながら
伊勢志摩は戦後初の国立公園に指定されています。
2016年5月26日〜27日には第42回先進国首脳会議、伊勢志摩サミットが開催されたことでも全国的に有名です。
魚介類はもちろん、海藻も旬のおいしいものが沢山採れます。
しかしながら、近年環境の変化で、海のものが中々採れなくなってきています。
自然の摂理なのかも知れませんが、地域の環境保全にも取り組まなくてはなりません。
里海を大切にして行くことが大事なことですし、生産者の育成もしていかなければならないと考えています。
71年間、長年地域の方々にお世話になり、海藻の仕事をさせてもらえており、感謝の気持ち持ちながら常に仕事に向き合っています。
生まれ育った安乗
私の先代から安乗に生まれ育ち、戦後何も無いところから今日に至っていますが、
海も山も川もあり、自然環境には恵まれていると思います。
ここは、漁師町の気風らしく、口は荒く悪いが働き者が多く親切で心が温かい人がたくさんいます。
安乗には伊勢志摩の有名な「日本の灯台50選」にも選ばれている安乗埼灯台があります。
映画「喜びも悲しみも幾歳月」の舞台にもなりました。
400年以上続く人形浄瑠璃「安乗文楽」は国の重要無形民族文化財に指定されています。
交通に関しては、少々不便さもありますが、自然豊かな安乗地区が私は好きです。
恵まれ過ぎていて、有難さや感謝を忘れることがありますが、だからこそ安乗の土地で採れた海産物を食べてもらいたいという強い思いがあります。